一番なりたくないのは脳卒中

医師の私が、一番なりたくないのは脳卒中です。かなりの確率で後遺症が残ります。脳血管障害が原因で急にバタンと倒れる病気をまとめて「脳卒中」と言い、血管が詰まる事による「脳梗塞」と血管が切れる事による「脳出血」があります。どちらも、一番の危険因子は高血圧症ですので、高血圧にならないようコントロールする事が大切です。高血圧症は無症状の事が多く、放置されたり、何とも無いからと軽く考える人が多いのですが、脳卒中を回避するために一番注意しないといけない病気です。脳卒中で急にバタンと倒れると、自分はもちろん、家族やまわりの人たちも非常に困るので、なりたくありません。

新型コロナウイルス感染症の本音

中国の武漢で発生した新型コロナウイルス感染症が、あっという間に世界的なパンデミックとなり、すでに3年経過しました。収束しない感染症はないと言いますが、コロナウイルスは変異を繰り返し、いまだに猛威をふるっています。オミクロン株となり、感染力が非常に強くなりましたが死亡率は低く、今後現在の2類から5類に引き下げられようとしています。厳重に自宅待機しろっていう現状から、インフルエンザと同じ扱いにするってのも違和感あります。いずれにしても、感染症の基本は、手洗い、うがいをきちんとして身体の抵抗力を維持することに尽きます。