西洋薬と漢方薬のちがい

西洋薬は基本的に純粋な単一物質でできており、特定の細胞や臓器に直接働きかけて作用します。 一方、漢方薬は数種類の植物、動物、鉱物など自然界にある生薬を混ぜた多成分の物質で構成され、体のさまざまな場所に作用します。『西洋薬は特定的に。漢方薬は全体的に。』が大まかなちがいです。漢方薬は、長い歴史の中で生薬の種類、量、組み合わせなどが工夫されて、薬として確立されたものです。最近では漢方薬の作用機序もきちんと解明されつつあります。

脳に良くない「糖質制限」

成人の脳は体重の2%ほどにあたる1.2~1.6kgあり、脳を動かすエネルギーは100%「糖」です。脳のはたらきには大量の「糖」が必要です。炭水化物が分解されると「糖」になりますが、炭水化物を食べずに脳を正常に保つためには、一日に大量のたんぱく質や脂質を摂らなければなりません。数kgもの肉を食べ続けることは現実的ではありませんし、糖質制限で痩せるのは脂肪が落ちたからではなく、体内の水分が無くなったためと考えられます。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、筋肉を分解してアミノ酸に変えて脳に送ります。その時に水分を使用するので、体重が落ちるだけであり、減って欲しい脂肪は減ってはいません。糖質制限は脳に良くないですね。

めまいの原因

めまいは、耳の奥に原因のあるめまいと、脳に原因のあるめまいに大きく二分されます。脳腫瘍・脳梗塞・脳出血などが原因であれば、MRIやCT等の画像診断で確認できることが多く、脳神経外科受診が適切です。もう一方は、三半規管が原因でおきる末梢性(末梢前庭性)のめまいです。頭や身体を動かした時に回転性のめまいが起きる場合は、耳鼻咽喉科が適切です。その他、ストレスや貧血、過労などの様々な原因でめまいが生じますので、心配な場合は一度ドクターに相談してください。